折田先生、今何処



A号館の前から姿を消した先生。
いったい今何処にいらっしゃるのか。

噂は幾つかあった。
例えば

  洗浄と塗装の繰り返し
  先生は傷みはかなり激しく
  これ以上の損壊を防ぐために
  京大博物館
内の一室に安置されている。
  しかも非公開 ・・・・等。

しかし今ひとつ漠然とした情報で
信憑性に欠けるものばかり。


しかし、である。

ついに、掲示板に↓のようなタレコミが入る。

ita


居てもたってもいられなくなり、
意を決して総合人間学部図書館の地下書庫への潜入を早速決行することに。
(尚、潜入方法については極秘である。
通常、職員・院生以外は地下書庫へは入れない。)


この日をどれだけ待ち望んでいたことか。
”京大の自由の象徴”である先生の姿を、今一度見たい!」


雨が降りしきる潜入決行の日、
教養部図書館に到着。
書庫内への荷物の持ち込みは不可のため、
小型の使い捨てカメラをポケットに忍ばせ地下2階書庫へ入る。


しかし、広い書庫内を見渡せど
「木の箱」なぞどこにも見当たらない。
あの銅像が入っているのだから相当な大きさのはずであるが、


(「ガセか。。。。」)
そんな気持ちが一瞬よぎる。


地下2階を二周程した時である。
階上へと向かう鉄製の階段の下で
何やら真新しい感じの木の箱を見つけた。


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「・・・・・!」

(これなのか?? それにしては小さいぞ。)


思いきって蓋を開ける。
「やった!」
ひっそりとした書庫内で思わず声をあげた。


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箱が小さく思ったのはこういうことだったのか。
台座から取り外されて安置されていたのだ。


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あの台座正面の「折田先生像」プレートも
胸像とともにしまわれていた。


それにしても
「なんという穏やかなお顔。」


(「良かった。 本当に良かった。
このサイトをつくってっ本当に良かった・・・。」)
蓋をそっと閉め、
得も言えぬ充足感に満ち帰路に着いた。


「ありがとう!メルシーマルギンさん。」

そして
折田先生、安らかにお休み下さい。


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