偉大なる折田先生・その七
平成十六年三月某日、そろそろ例の時期である。
確定申告。
もとぃ、もはや恒例となりつつある
先生のハリボテ銅像が出現する時期。
くしくもその日は京都大学二次試験の日。
多くの受験生が我が人生最後の試練とばかりに
これまで流した汗と涙の全てを紙片にぶつける時である。
受験生にとっては運命の分かれ道であるが
彼ら彼女らが暗く長い戦いからようやく解放されるであろう日も近い。
今年もタレコミをいただけた。
ありがとうございました。
というわけで、
期待に胸を膨らませ再び図書館前に向かった。
「あった!」
♪なぁみをチャプチャプ、$&魑%*わふふ〜〜ん。。。
(あんまり良く歌詞知らないんです)
これって、、、、#?$!!(←すみません。名前知りませんでした。)
ひょっこりひょうたん島は
リメイク版を2、3回見たことがあるぐらい。
あとでレンタルビデオ屋さんに行かなければ。
立て看板も再現されていた。
(あ、サンデー先生ですね。失礼しましたぁ。)
ドン・ガバチョ!
この人なら知っているぞ!とばかり
キャラになりきって読みあげた(小声で)
「みなさ〜ん」の「〜}が味噌?
アレも確認する必要がある。
像の背後へ。
「あった!」
(うぅぅ、、良く見えない。。。)
ここは意を決し
サークル勧誘担当の学生さんや受験生諸君らの目の前で
さりげなく(?)植え込みに侵入。
「あっ!」
グァ〜ル。さ、グァ〜ル。
、、、の上戸彩ちゃん。
これはもしや
トライで汗水垂らしてここまで辿り着いた受験生達へのエール?!
それとも、たんなる一介のファンの仕業か。
「もうここまできたら、、、」
とついに開き直った私は
人の目を忘れて像の周りをくまなく観察することに。
謎の物体を発見。
それは先生の左のストックにあった。
???
(これってスプー???)
しかも手書き。
ひょっこりひょうたん島を良く知らない私には
些か難解なアートであった。
ただ一つだけ分かったことがある。
それは、
像の製作者(ら)がNHKを良く見ているということだ。
私もNHKは好きだ。
NHK教育は特に好きだ。
あの視聴率なぞどこ吹く風的な趣味系の番組は特に良い。
また彼等に一歩近づいた気がする。
ハリボテとはいえ、
また今年も先生の銅像に再会できたことに満足した私は
例の唄を口ずさみつつ夕闇迫るキャンパスを後にした。
「♪ひょうたんじぃまはどぉ〜こへゆぅくぅ〜〜
♪ひょうたんじぃまはどぉこへゆぅうぅくううぅうぅうぅ〜〜〜・・・」